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7/23(土) ミキオ作の物語『いのりの森』朗読会 @ハヤシ商店(札幌)




自分がハンターになるなど

想像もしていなかった、

15年以上前のある夜。



突然イメージが降ってきて、

一晩で書き上げたお話しです。



リスやオオカミ、そしてなぜか、

母子クマや、猟師も、登場します。



自分で書いた物語に

その後の自分が導かれているような、

不思議な気持ちがしています。




先の見えない社会情勢に、止まらない環境破壊。

そんな世界に生きる私たちに、

今、何ができるのか。



皆で力を合わせて、ヒントを探る。



そんな夜にしたいと思っています。



ご予約は、ハヤシ商店 011-838-8265まで。







=物語の冒頭部分=



太古の昔に生まれた、森がありました。
悠久の時の流れと共に、森は少しずつ深さを増し、
多くの生きものたちの、命のよりどころとなっていきました。

うっそうとした森の、そのまた奥、
数々の巨木が立ち並ぶ、森のふところ深くに、
小さな広場のように、少しだけ開けた場所がありました。
そのまん中には、ひときわ大きな、一本のナラの木がたっていました。
ここでのできごとを全て見守ってきた、森で一番の年寄り、
いわば、この森のぬしです。

太い幹には、何世紀にもわたる記憶が宿され、
木肌に走る、無数のしわの一本一本には、
森の生きものたちの喜びと悲しみが、深く刻み込まれています。

これは、そんなナラの記憶のひとかけら。

とある冬の、お話しです。

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