自分がハンターになるなど
想像もしていなかった、
15年以上前のある夜。
突然イメージが降ってきて、
一晩で書き上げたお話しです。
リスやオオカミ、そしてなぜか、
母子クマや、猟師も、登場します。
自分で書いた物語に
その後の自分が導かれているような、
不思議な気持ちがしています。
先の見えない社会情勢に、止まらない環境破壊。
そんな世界に生きる私たちに、
今、何ができるのか。
皆で力を合わせて、ヒントを探る。
そんな夜にしたいと思っています。
ご予約は、ハヤシ商店 011-838-8265まで。
=物語の冒頭部分=
太古の昔に生まれた、森がありました。
悠久の時の流れと共に、森は少しずつ深さを増し、
多くの生きものたちの、命のよりどころとなっていきました。
うっそうとした森の、そのまた奥、
数々の巨木が立ち並ぶ、森のふところ深くに、
小さな広場のように、少しだけ開けた場所がありました。
そのまん中には、ひときわ大きな、一本のナラの木がたっていました。
ここでのできごとを全て見守ってきた、森で一番の年寄り、
いわば、この森のぬしです。
太い幹には、何世紀にもわたる記憶が宿され、
木肌に走る、無数のしわの一本一本には、
森の生きものたちの喜びと悲しみが、深く刻み込まれています。
これは、そんなナラの記憶のひとかけら。
とある冬の、お話しです。
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